僕たちは
いつも同じ靴下の上を歩いている。
靴下をはかない時は
いつも同じ靴の上を歩いている。
確かに景色はたくさん変わるけど、
実はたくさんの場所を踏みしめてはいないんじゃないだろうか。
小さい頃、
裸足で駆け回っていた。
砂利や
舗装されていない道、
石畳。
動ける範囲は狭かったけど
今より
広範囲を自由に歩いていた。
今は
行動範囲は広がったよ。
海外にも行ける。
でも、
いつもあの靴下の上。
いつもあの靴の上。
食材を手で食べる時のように、
地面も
地球も
裸足で歩いた方が
いろいろなものをあじわえるように思うんだ。
自由に、自由に。
たまに芝生の上で裸足になる。
良いもんだ。
【BGM…CHOCOLATECLAY/Chocolateclay
朝川朋之/森へ行く日】