松岡英明氏 08長月

松岡英明氏の
COMPLETE LIVE 02
『以心伝心』
『KISS KISS』全曲LIVE
に行く。





あらためて思ったのだが、
彼の歌音は
雪原の上を
数mm上を
ぎりぎりにすべる
橇(ソリ)の姿を思い浮かべる。




山の頂から麓にかけて
彼の街、音世界が広がっている。
いうなれば、
夜の帳が下りて、
一番暗闇を感じる時間帯。
そこに
窓からこぼれる灯りの花。
街。
そこから
一気に、
町を目指して
雪の少し上を撫でながら
滑り行く一台のアルミ製の橇(ソリ)。




彼が過ぎ去った、
通り過ぎた一瞬後には
彼の音世界は
吸収されてしまったのか
そこにはもう存在しない。





そんな印象を受ける。





こういう音の世界を五感に
感じさせてくれる
アーティストというのは
今のこの時代
あると思います。






DRUMSの音は
RogerTaylorを彷彿とされる。




気になるのは
やはりベース音。
これはかなり個人としての
好みの音によってしまうのだが、
LIVEハウスの構造上
音質の似た楽器の音がくっつき気味になる。
HIGHの音をもう少し落とし、
MIDDLEの音も半落とし、
LOWはそのまま
VOLUMEをあと少し上げる。




そうしたことで
GUITAR、KEYBOARD
DRUMSのSNAREのバシンと響く音と
被らなくなるように感ずる。








定番である
“I LOVE ROCK & ROLL”を聴き、
彼の中のRHYTHMを感じた結果、
到来した期待感は
Robert Palmerであった。



脂の乗った
それにしては若いRobert Palmer




Addicted To Love
Every Kinda People
Sweet Lies
など
バシッと決められるのでなかろうか。



そう、
細身のスーツを決めて
バックのメンバーと本家よりもテンション高めに
得意のあの揺れるRhythm。



新境地を見てみたい、と
思うのである。




同い年として。




【BGM…松岡 英明/Kiss Kiss
  松岡 英明/以心伝心
   松岡英明/Eyes Of The Einstein Zoo
  SONNY STITT/Sonny Stitt Plays
   THE BROTHERS JOHNSON/Look Out For #1】