フリースペース

個展開催に向け、
知り合いより紹介していただいた
フリースペースに赴いた。


まずは、直接お話しをしたいと思い、
オーナーのスケジュール確認のため、電話をしてみた。


「はい、XX(個人名)ですけど…。」
かなり、お年を召されているであろう方が電話口に出てこられた。<しまった、間違い電話をかけてしまったと思い>
「すいません、間違えてかけてしまったようです。失礼いたします。」
かなり、あせる。


確認すると、電話番号は間違えていないようなので<あぁ、個人で運営しているのか…。>
と、思い直し、再度確認の電話をしてみる。
今度は出ない…。


登録していた電話番号が間違えているのか判断がつかず、
その後、そのフリースペースへアポイントなしで直接出向く。


あった。
駅から7〜8分という距離。
入り口に赤いMINIが止まっている。
わるくない。
表札に電話番号が表示されている。
確認、確認…っと。<あれっ、合ってるじゃない。>と思いつつ、呼び鈴。


入り口のマットの上に猫がいるものの
人の気配がまったくしない。


再度、呼び鈴。


1分程して、建物脇にある庭より微かな音がする。


コントで演じられるような
かなり、乱雑におひげが生えていらっしゃる
ご老人がよたよたと現れる。


老「なにか?」
私「あの個展を開くためのスペースを貸していただきたいとおもい…」
老「…検査?」
私「いえ、個展です。」
なんのコントだろう…。
老「あぁ、個展は閉めました…。」
私「はぁ?(だれの個展の話をしているのだろう?)」
私「もう、個展は終わったんですね?」
老「あぁ…。」
これ以上のやりとりは徒労に終わりそうな予感。<無理もない、運営自体お止めになられたのだな>と察して、
その場は、退散させていただいた。


貴重な体験。
う〜ん、他のところをあたることにしましょうか。


【BGM…KATERINE/Robots Apres Tout
    JIMMY CLIFF/Breakout
     TERRY HALL & MUSHTAQ/The Hour Of Two Lights】