家人のたった一杯の
味噌汁にすくわれる。
いくら社交的な人間でも
たくさんの人と接していけば
それは疲れる。
ほとんどの人が
初対面だったりすると
なおさら。
それも
クライアントさんだったりすると
そりゃあ、なおさら。
そんな時が
重なったときに、
一仕事終えたときにだされる
家人のつくる
大椀の味噌汁。
具の多い大椀の味噌汁に
何度救われたことか。
私の絵なんか
足元にも及ばない。
それに
匹敵するのは
私の入れる珈琲か。
やっぱり、
経験なのかね。
淹れる相手によるのかね。
もはや、
私も自分ひとり用に
淹れる珈琲は
かなり味のない
分量をわきまえない珈琲になってしまった。
味噌汁と珈琲。
一緒に
あじわって行こう。
【BGM…THE STYLE COUNCIL/The Cost Of Loving
MARC RIBOT/Spiritual Unity
MOTT THE HOOPLE/Mott】
